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今回はタイヤとホイール、足回りについてです。

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※本記事の加工方法で難度高と記述のあるものはお子様基準です。
効果の高い加工になる為、これくらいは親がやってあげるのもいいかな、と思って記述しています。

Step1.シャフト

タイヤに力を伝えるシャフトですが、着地の衝撃やコースアウトにより、あっさり曲がってしまう事があります。
曲がったシャフトではタイヤに十分な力が届きません。
そこでブラック強化シャフトという曲がりづらいシャフトをお勧めします。

長さNoGPパーツ説明
60mm15416416
60mmブラック強化シャフト(4本)
超硬度の車輪シャフト。ある程度高速になると通常のシャフトでは衝撃で曲がってしまいます。
72mm15417417
72mmブラック強化シャフト(4本)
貫通ホイール」という改造を行う場合に60mmの代わりに使います。

ここまで走らせた方なら経験あるかもしれませんが、ホイールがシャフトから抜けてしまう事は無いでしょうか?
シャフト抜け防止を行う事をお勧めします。主に2つの方法があります。

  1. シャフトに傷をつける
    以前の記事で紹介した方法でシャフト両端に傷をつけてホイールから抜けづらくします。
  2. 貫通ホイール
    ホイールをピンバイスで貫通し、72mmシャフトを貫通させます。

加工:貫通ホイール(難度高)

非常に効果の高い加工ですので一応紹介しますが、大人でも難しい精度が求められる加工になりますので、お子様が行うには不向きです。ホイールが取れてパーツを無くすという悲劇を避ける為に、これくらいはやってあげてもいいかと思いましたので書きます。

用意するもの

手順

  1. 通常のホイールは下記の画像のような感じです。
    貫通ホイール1
  2. 1.8mmピンバイスで既存穴の奥を貫通します。
    直角に穴を開けないとタイヤのブレが発生し、大幅なパワーロスになります。
    貫通ホイール2
  3. 72mmシャフトをマイクロハンマーで直角に打ち込みます。
    貫通ホイール3

ホイールからはみ出したシャフトは非常に危険なので必ず何かしらの方法で隠してください。

当たり外れ

実は上記のシャフトには当たり外れがあります。強化加工工程において、ゆがみが発生するとか何とか。

その為、お金に余裕があるなら何本か買って選別しましょう。

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簡単な方法では鏡を使います。
鏡の上にシャフトをのせて、鏡に映っているものと見比べます。

実物と鏡像が並行でない場合、ゆがんでいるか曲がっています。 6角シャフトなのでこれを6回行います。

Step2.タイヤとホイール

ミニ四駆は地面に力を伝えるタイヤとホイールはかなり重要です。
まず基礎知識としてホイールとタイヤには3種類の径(大きさ)があります。

  • 大径
    直径:31mm
  • 中径(パーツには記述されていない)
    直径:26mm
  • 小径
    直径:24mm

上記直径は全てタイヤ込みの数値です。
径が大きい程、その円周は長くなりますので、1回転した時に走れる距離が伸び、最高速があがります
但し、1回転させる為に使うトルク(パワー)が多く必要になりますので、加速力が落ちます

また、径が大きい場合、重心が上がります。径が小さいほど、低重心になり安定します
但し、極端な例になりますが、「人工芝」があるコースでは、小径など地上高が低いと抵抗が強く、最悪停止します。

現在の流行としては、上記を考慮して、中径が多く、大径がちらほらといったところです。

また、各径に「ローハイト」という種類があります。
ローハイトはタイヤ込みの直径は同じですが、ホイールが大きくタイヤが薄いという仕様です。
タイヤとホイールの素材を比べると基本的にタイヤの方が重く柔らかいです。
ローハイトは通常品に比べ、足回りの軽量化による高速化が出きる上に、ジャンプした後の着地で跳ねづらくなります。
これを更に推し進めたペラタイヤという上級者向けの加工がありますが、今回は割愛します。

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下記は現在販売されているローハイトホイールです。キットに同梱されている場合もあります。

NoGPパーツ説明
中径15483483
ローハイトタイヤ&ホイールセット Yスポーク
中径はデザインも豊富です。Yスポークは特に人気のデザインで、テーパー加工がされている為、申し分ありません。
中径15359359
ローハイトタイヤ&ホイールセット (ディッシュ)
精度の違いなどもありますが、とりあえずYスポークが好みでないならどうぞ。
中径15358358
ローハイトタイヤ & ホイール (フィン)
大径15445445
大径ローハイトタイヤ&ホイールセット
このホイールは重いため、リューターを使った「蓋取り」という加工で軽量化することが多いホイールです。

タイヤは材質と形状により性能が異なります。

それぞれの説明の前に簡単な基礎知識として

  • タイヤとホイール等の足回りは他のパーツに比べ、軽量化の恩恵が大きいです。
  • コーナーでミニ四駆はタイヤを滑らせて走ります。コーナーではグリップ力が高いほど大きく減速します。
  • グリップ力が高いタイヤは加速力に優れています。
  • トレッド幅(タイヤと地面が設置する位置の幅)により挙動が変化します。

上記をふまえて材質と形状について、簡単に説明します。

  • 材質
    • スポンジ
      軽くグリップ力が高いのですが、グリップ力が高すぎてコーナーで大きく減速してしまいます。
      その為、現在ではあまり利用者がいません。
    • ゴム
      上のものほど柔らかいタイヤです。
      柔らかいタイヤほどグリップ力が高く、着地時の反発力により跳ね易い傾向にあります。
      ノーマル~ローフリクションのタイヤが現在の主流です。

      • ソフト
      • ノーマル
      • ハード
      • スーパーハード
      • ローフリクション※限定品
  • 形状
    • フラット
      フラットタイヤ一般的な平面形状です。
    • バレル
      バレルタイヤ設置面が小さく、コーナーで有利です。
    • オフセットトレッド
      オフセットトレッドタイヤバレルと同様に設置面が小さく、コーナーで有利ですが、付け方を逆にするとトレッド幅を変更出きます。トレッド幅広:コーナーが安定し、スピードダウン。トレッド幅狭:コーナー不安定になるが、スピードアップ。

通常品としてはオフセットトレッドローハイト(ノーマル)程度しかありません。
基本的にハード系材質のもの等は限定販売や限定キット付属になります。

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NoGPパーツ材質説明
中径15397397
ローハイトオフセットトレッドタイヤ
ノーマルローハイト、且つオフセットトレッドのタイヤです。
中径95205416
ローハイトオフセットトレッドタイヤ・ハード イエロー
ハード限定品。あまり店頭でも見なくなりました。
上記パーツのハード版です。
中径95208
ローフリクション ローハイトタイヤ (2本 マルーン)
ローフリクション限定品。あまり店頭でも見なくなりました。
とても固く、滑るタイヤです。

加工:大径ホイールに中径タイヤをはめる(難度高)

前述のタイヤは全て中径になりますが、タイヤはお湯で温めるとやらかくなるので、熱いうちに無理矢理はめる事も可能です。うまくやらないとゆがんだり、やけどの恐れがあるので十分注意して下さい。

次回は更なるスピードを求めて、ベアリング関連の記事になります。

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